Tarad Rule

よく「トレードでどれくらいのリスクを取れるのか?」という質問を耳にする。確かに大事な問いだが、結局のところ、その答えは人それぞれだと思う。ある人にとっては10万円でも大きなリスクだし、別の人にとっては100万円でも平気かもしれない。だからこそ、自分自身に合った「リスクの基準」を決める必要がある。

そこで、僕自身のルールを作ってみることにした。そしてこのルールを、まずは3ヶ月間試してみようと思う。ルールの基本は以下の通りだ。

  • 自分がリスクにさらしても大丈夫だと思える金額を決める
     → いわゆる余剰資金でもなく、自分が、短中期のトレードで失っても、納得できるし、資金繰りにも影響しない範囲の金額を「全体のリスク許容額」とする。
  • その金額を半分にする
     → これを「1ヶ月で失ってもいい金額」と位置づける。
  • さらにその半分を6分の1にする
     → これが「1回のトレードで失ってもいい金額」。月に3回トレードをして全敗した場合を想定した設定。

この考え方の背景には、アレキサンダー・エルダー博士の著書『投資苑』に書かれている「2%ルール」と「6%ルール」がある。エルダー博士は「1回のトレードで全資産の2%までリスクを取れ」と言い、さらに「月間で6%の損失に達したらトレードをストップせよ」と説く。僕のルールは、これを自分なりに噛み砕き、実践しやすい形に落とし込んだものだ。

ただ、ここでいつも疑問に思うのは「全資産って何だろう?」ということだ。生活資金も含めるのか、それとも完全に余剰資金だけなのか。僕にとってその境界は曖昧で、だからこそ、自分の感覚に基づいたルールを作るしかなかった。エルダー博士の理論をベースにしつつ、自分なりの「現実的なリスク許容度」を探る試みだとも言える。

このルールがどこまで自分にフィットするのか、これから試しながら確かめていきたいと思う。